「こんばんは。アーサー・カークランドです。今日からしばらくの間は視聴者の皆さんからのご要望により、番組の最後にクッキングコーナーを設けることになりました。ここでは俺が共演者の方に料理を教えながら作っていくという形式でお送りするのですが・・・」
「ねぇねぇ、アーサー。なんで目をそらすの?」
「・・・・・・第一回目の助手役のフェリシアーノさんです」
「ねえ、なんで顔引き攣ってるの?」
「・・・・・・モザイクがかかったりしないように頑張りますので、よろしく」
「ねえってばー」
「気にしないで下さい、フェリシアーノさん。今回作るのは”クラムチャウダー”と”カボチャのサラダ”です。まずクラムチャウダーから作ろうと思うのですが・・・あの、なんで寸胴を持ってくるんですか」
「え?だってさー、味付けが濃かったら水足すでしょ?」
「ええ、まあ・・・」
「それで薄くなったら味足すでしょ?」
「そうですね」
「それを繰り返したらこれくらいの量になっちゃうじゃない」
「・・・・・・なりません。てか、しません」



「何考えてんだ、監督!?」
「アーサーが虚ろな目になっとんやけど」
「この前のバレンタインのとき、大変だったから・・・」


 

「次は塩を適量入れてください」
「はーい」
「いやいやいや、待ってください。大匙に大盛りって明らかに多いです!」
「えー・・・多めに入れたほうがいいんじゃないの?」
「逆です。薄めに味付けして足していくんですよ」



「・・・なあ、完成品を食べるのって俺らだよな?」
「だ、大丈夫だよ!アーサーだし!」

 

「じゃあ、次はカボチャを煮ましょう。カボチャは沸騰させたお湯の中に入れるのではなく、鍋に水と一緒に入れて煮込んで柔らかくします」
「はーい」
「・・・・・・早速ですが、何をしようとしてるんですか?」
「え。お鍋にカボチャを入れてる」
「・・・・・・すぐ柔らかくなるように一口大に切って種とわたを取り出してからです」


「・・・・・・」
「誰か胃薬買ってくるか?」
「い、いや、そこまでじゃないだろ」
「・・・あ、フェリシアーノがこっそりと何かを鍋に入れた」
「マジ!?」
「・・・俺、かえr「帰った奴は罰ゲームな」