ライヴィスから相談を受けた次の日、エドワードと遊びに出た街でドレークと遭遇したアーサーは、ちょうどいいからと2人を近くのファーストフード店に引っ張りこみ昨日の話を相談してみた。

「ということがあったんだ」
「虫・・・虫ねぇ・・・」
「子供の憧れではあるな。俺だってスペキオススシカクワガタとか欲しくてじいさん家に行くたびに山を駆けずり回ったもんだ」
「・・・・・・スペ雄?」
「スペキオススシカクワガタ。鋏がでかくてかっこよくてなぁ」
「今は子分引き連れて単車で走り回ってるけどな」

 当時を懐かしんでいるのだろう。その目はどこか遠い。

「で、そのチョコってどっち方向なんだ?」
「どっち・・・?・・・・・・ミルクチョコ?」
「そうだな。小学生じゃまだビターチョコは美味しくないだろうな」
「待て。2人してボケに回るな」

 自分(と書いてツッコミと読む)がいないと収集が付かなくなると気づいたドレークが2人の話を止めた。

「それってゲテモノ具合の話だろ?」
「あー、そうそう。虫ofチョコなのか虫inチョコなのか」

 つまり、食用虫を使うのか、チョコで虫の形を作るのか。

「・・・・・・食用の虫って買えるかな?」
「・・・・・・それは混ぜるのか?それともコーティングするのか?」
「うーん・・・・・・」
「いやいやいや。ジョークだろ?それ、ジョークだよな!?」