暗い表情のアーサーに気づいたアルフレッドが声をかけた。

「アーサー、何かあった?」
「アルフレッドさん。俺、どうしたらいいのか・・・」
「どうしたの?」
「ね」
「ね?」
「ネギとナス・・・」
「・・・は?」

 呆気にとられるアルフレッドに涙目のアーサーが言葉を続けた。

「特売で買ったネギとナスが腐りそうなんです・・・」

 

「・・・あのさ、アーサー」
「はい?」
「もっと今時の若者らしい悩みを持とうよ・・・」



 この後、アルフレッドの晩御飯になりました。