「堤さんからの質問です。『ルートヴィッヒさんにはご兄弟はいらっしゃらないのでしょうか?ルートヴィッヒさんの面倒見のいい性格がどういう風に形成されたのかなーとおもい、幼馴染のローデリヒさん以外にもお世話の対象が……、もしかしたらご兄弟がいらっしゃるのではないかと考えまして、気になったらもう止まらなくなってしまい、こちらの企画に便乗して、思いきって質問させていただきました。』  
 というわけですが、どうなんでしょう?」
「兄弟はいない。ただ、身近な親戚の子供や近所に住んでるのが年下ばっかりで、その面倒を見てたら自然とこうなった。中でもローデリヒは特に手を焼かされたな」
「あれ?でもローデリヒさんはルートヴィッヒよりも年上じゃ無いっけ?」
「ああ、1つ上だ。って、居たのかフェリシアーノ」
「さっき入ってこられましたよ。というわけで本日の相方はフェリシアーノ・ヴァルガスさんです ヘ(≧∇≦) 」
「ごめんねー。レコーディングが長引いて、遅れちゃった」
「いえいえ、始まったばかりですので大丈夫ですよ(^▽^)」
「・・・この相方ってどういう人選なんだ?」
「『撮影で一緒になることが多い』or『相性がいい』です。もしくは『面白くなりそう』」
「それ最後のが最優先事項だろ」
「ち、違いますよ! (>_< )( >_<)」
「・・・そうか?(不審の眼差し)」
「雑誌に掲載できる会話をする組み合わせにすることが最優先です!o(゜▽+゜)」
「・・・・・・」
「ローデリヒさんとルートヴィッヒは従兄弟同士なんだよね?」
「(こっちはこっちでマイペースだな)ああ、そうだ。ガキの頃からの知り合いなのもそのせいだな。
 あいつが演じてるオーストリアと似たような部分もあったが、何かと手間のかかる奴でな・・・一度も年上と思えたことが無い」
「そうなの?」
「学生時代なんて何度も夜の街に遊びに出たまま迷子になったローデリヒを探し回ったもんだ」
「へ、へぇ・・・」
「やってることはほぼ一緒なのに状況が随分違ってるわけですか(;・д・)∂」
「そういうこった。あいつがバンドデビューするって言い出したときなんて親戚中がひっくり返るぐらいの大騒ぎだったぞ。人身売買組織じゃないかって」
「勘違いするにしてもなんかずれてませんか?(;-_-)」
「・・・そういう血筋だって思っとけ」
「そういうものかなぁ・・・」
「それが高校生の頃で、俺はすでに芸能界入りしてたからちゃんとした事務所だって確認できたんだけどな。それでも伯父さんとかは社長とサシで話する!って大騒ぎしてたぜ」
「ロッカーには似合わない裏事情ですね」
「まあな。今でもあいつのバンドメンバーは色々苦労してるみたいだ。
 ・・・そういやあいつのバンドメンバーから取扱説明書みたいなものはないのかって聞かれたことがあったな」

「・・・だって暗黙の了解なんだよ?」
「・・・何がだ」(あまり聞きたくないと思ってる)
「ルートヴィッヒはローデリヒさんのお守り役だって」
「はぁ!?誰だ、んなこと言い出したのは!?成人男性にお守りも何もないだろ!!?」
「元々はローデリヒさんのマネージャーをしていたところをスカウトされたって聞いたことあるけど」
「いやいやいや、デビュー時期は俺のほうが早いからな?」
「困ったときはルートヴィッヒを召喚すれば万事上手くいくって」
「それ、お守り(おもり)じゃなくてお守り(おまもり)じゃないですか?(-Д- ;)」
「随分な言われ方してんなぁ、俺・・・」