[R side]

 白くて寒くて何もない世界で初めて見た命の色。

 金の髪。緑の目。僕と同じ国だというのに、僕にはない色彩。

 初めて差し伸べられた手はか細くて、頬に触れた指は冷えているはずなのに温かかった。

「お前、名前は?」



[E side]

 海に囲まれた島国からふと大陸に出たのはほんの気まぐれ。

 周辺国とは違う薄い色彩の茶髪に紫色の目。

 寒さに震える小さな姿を放っておく気が起こらなかったのは、自分に近いものを感じたから。

「君、誰・・・?」














 ロシアの年齢が不明なんで勝手に年下ということで。いじめられっ子時代の子ロシア。
 イギリスはまだイングランドで、フランクに占領される前です。ロシアに来た理由としては冬将軍と仲良くなったからかなーと。