「芸能界7不思議その2!」
「ねえ、これなんの罰ゲーム?」

 ドラマ設定と同じく、ホラー嫌いのアルフレッドの顔がこわばっているのにも構わずフランシスのテンションは高い。流石徹夜明け。

「・・・・・・おかわり」
「マイペースな人が揃いましたねぇ・・・」

 差し出されたバッシュの皿に新しいチーズケーキを載せてやりながらローデリヒは溜め息をついた。

「その2は・・・『どんな手を打っても一向に改善しない某歌手たちの料理の腕』」
「おや、あなたが進行するんですか」
「後は黙ってていいって」

 再び差し出される皿。すでに1ホールが完食されている。

「それにしてもよー。フェリのは本人の味覚からして破綻してんだろ」
「あ、折角伏せたのに名前だしちゃった」
「どうせ気づかれてますよ。・・・ツヴィンクリは本当に話さないつもりのようですね」
「もう1人のは・・・あれは、なんだろうね?」
「・・・前に出たバラエティ番組で、あいつの作った料理を食べるっていう企画があったんだけどな」
「うん」
「・・・・・・塩と砂糖と小麦粉と片栗粉と重曹を使い間違ったものが出てきた」
「種類多くない!?」