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Title:リアルタイム更新
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久しぶりの更新だ。
仕事が忙しくてなかなかブログに手をつけることができなくてすまない。
さて、突然だが訪問者の諸君は『実況動画』というものを知っているか?
ゲームのプレイや何かのチャレンジを撮って、動画配信サイトで公開したもののことだ。
知らない人は試しに見てみてくれ。俺のオススメは『Blue Orge』のものだ。
・・・まあ、そんな余談はともかく。今まさに俺は実況(?)をしようとしている。ああ、もちろん文章でだ。
何の実況かって?
決まっているだろう。
例のバカップルをだよ・・・・・・ (( (_ _|||) ))。
ここ数日、俺は仕事でヨーロッパのとある国に居る。
仕事の合間にランチを食べようと何気なく入ったカフェでのことだ。
席に案内されるとなんだか聞き覚えのある声がすると周囲を見渡せば、隣の席にあの2人が居た。
なんでよりによってこんな席に! (」lll ̄ロ ̄)」
幸い、壁から飛び出ている柱と間に置かれた観葉植物のおかげで互いの姿は見えない。だけど声は聞こえる。
つまり見えそうで見えない位置に互いが居るという状況に陥ったわけだ。
「私はランチセットのBをお願いします」
「吾輩はAセットを」
「この後、どうします?」
「そうであるな・・・。美術館の閉館時間まで余裕があるし、その辺の散策でもするか?」
「あ、でしたらあちらにあった店に・・・」
デートか。デートなのか。
うん、分かってたけどな。
話しかけるのはまずいだろう。
おおいに慌てるだろうから、気の毒だ。
気づかれないうちに出て行ったほうがいいだろうか。いや、あっちが先に出て行くのを待つべきか。
うっかり姿を見られると不味いよな・・・・・・。
あっちが出て行ってから出たほうがいいか。
それまで書類でも読んでいようか。
・・・・・・・・・・・・・。
話し声がすごくよく聞こえてくるんだが。こんなプライバシーが筒抜けな席の配置でいいのかこの店。
見て見ぬふりならぬ聞いて聞かぬふりをしろと指摘されそうだが、見ず知らずのバカップルはスルーできても友人のバカップルはどうしても気になるものなんだ。
ああ、それにしても、著しく集中力が阻害されるな。
・・・・・・。
よし。実況をしよう。
訳の分からない理論と言うなかれ。
だってな、ほら、多少耐え難いことでも、ネタになると思えば大分楽になるというか・・・なあ?
というわけで、今回の記事の投稿となったわけだ。
「それ、おいしそうです・・・」
「これであるか?・・・・・・ほら、口を開けるのである」
「わぁ。ありがとうございます」
この会話はあれだよなあーんとかしてるよな。
当事者じゃないのに周囲の反応が気になるのは、神経質だろうか。
俺が頼んだランチセットも来たが、味がほとんど分からない。
心を無にしろ。
今の状況をネタと考えるんだ。
無関係の第三者になれ。
「あ、あれ・・・」
「ん?・・・・・・ケーキか?」
「はい。おいしそうです」
「ふむ。ここの名物のようであるな。頼むか?」
「えっと・・・食べたいんです、が」
「・・・お前は本当に食が細いな」
「す、すみません」
「ふむ」
Kは食にこだわる割には胃が小さい。特に油っこいものが苦手なようだ。
この辺は人種の差だろう。そうでなければ年齢の差かもし(ry。
ごほんごほん。
「店員。これを1つ」
「Bさん?」
「2人で分ければよかろう」
声が甘いぞBぃぃぃぃぃぃ!!!!
あああああああああああ、頬を染めてるKの顔が浮かんでくるぅぅぅぅぅぅ!
俺も恥ずかしいぞ!
クールダウンだ。クールダウン。
英国紳士は慌てない。
「それにしても、この1年・・・結局、イギリスさんにお知らせできずに過ごしてしまいましたね」
・・・・・・まだばれてないと思ってたのか ∑( ̄ロ ̄|||)。
一瞬にして頭が冷えたぞ、ありがとうK。でもなんだか頭が痛くなってきた。冷えすぎたかな、あっはっはっは。
ふっ・・・ (ノ_-;)。
「・・・うむ。どうにも言い出せなかったからな」
すまん。付き合いだしたほぼ直後から知っているんだ。
「Lさんには・・・」
「まだである」
そっちもか。そっちもなのか。
お前、俺がL嬢と茶会――という名のバカップル対策会議――したことには目敏く気付くくせに、なんでそのことには気付かないんだ。
こっちはそろそろ(既に周知だ思ってるとか、気づいてる事に気づいてるとか、そういった理由で)知らせるまでもないと考えているんじゃないかと予想しだした頃だったんだぞ。
「会うたびにお知らせしないといけないと思っているんですけどね・・・」
「プライベートかつデリケートな問題だからな」
同性の友人2人が恋人同士。
確かにデリケートだな。プライベートなことでもあるな。
でもなぁ・・・痴話喧嘩に巻き込まれた記憶がある気がするんだが、俺の気のせいか?色々相談に乗ったりしたような気がするんだが??
「アルトスさんのことですから、偏見をもたれることはないと分かっているのですが。いざ言うとなると、どうも恥ずかしくて・・・」
うん、そうだな。そのとおりだとも。
だがその羞恥心を越えてほしいのだが。
俺の羞恥心の耐久力のために。
「いつかは言わねばらなんな」
「ええ」
今すぐここで言ってくれ!
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