ある日、鍛錬のために砂漠のダンジョンに入ると何故か日本が屋台を出していた。

「何してるんだい、君・・・」
「何時でも何処でも痒いところに手が届く。天からの助け地獄の糸が私のモットーですから」
「意味が分からないんだぞ」
「本日の目玉商品はこちら!英雄ローマが使ったという伝説の剣!お値段たったの80000000ヘタ!」
「高いよ!」
「ではこちらはどうです?世界征服を企んだ魔王ゲルマンがつけていたという鎧!お得意様価格で65000000ヘタ!」
「もうちょっとお手軽な商品はないのかい?」
「選り好みの激しいお客様ですね。でしたら、こちらの盾はいかがですか?凶暴な竜に人々が苦しめられていたとき、天から降ってきたという曰くつきの代物ですよ」
「・・・いくらだい?」
「900000ヘタです」
「0が2個しか減ってない!」
「何をおっしゃいますか。100の0が減っても微々たるものですが、1000000の0が減るというのは大金ですよ!札束が100分の1ですよ!?これ以上安くしろだなんて、あなたは私に首を括れとおっしゃるのですか!?」
「う・・・」
「それもこれも全て、ひとえにアメリカさんの装備強化を願ってゲイツですね!」
「ううう・・・」

 

                                                  【伝説の武器入荷しました】

 

「日本・・・からかうのはそれくらいにしてやってくれ・・・」
「おや、すみません。楽しくてついふざけてしまいました。じじい反省」
「嘘だー!目が本気だったんだぞ!」