ある日、素材集めのために海辺のダンジョンに入ると何故か日本がテントをはっていた。

「何してるんだい、君・・・」
「呼ばれて火の中水の中、呼ばれなくても草の中土の中。時さえ越えてみせましょうが私のモットーですから」
「またしても意味が分からないんだぞ」
「今日のお勧めはこれです。ズバリ、水着!」
「そのものすぎるぞ」
「白スク、黒スク。競泳用からビキニまで!」
「・・・・・・これ、女の子用じゃないのかい?」
「そうですが、何か?」
「・・・・・・」
「変態を見るような目をしないでくださいな。こんな見た目ですがかなりの高スキルなんですよ。こちらの白スクはモンスターのアイテムドロップ率が70%増ですし、こちらの黒スクは状態異常にならない上に自身の特殊攻撃効果は必ず効果が現れるという優れもの!」
「なんだって!?」
「後はそうですねぇ。こちらはどうですか?昔懐かしシマウマ水着!」(現代っ子もテレビで一度は見たことがあるだろう半そで半ズボンの白黒ワンピースをご想像ください。)
「・・・暑そうなんだぞ」
「マニア垂涎の一品なんですけどねぇ。それに汗を掻く事はダイエット・・・いえ、活発な新陳代謝による脂肪の燃焼・・・ああ、失礼。えーっと、夏ばてに効果的ですよ?」
「フォローしようとしてるけど結局全部言ってるんだぞ」
「恐れ入りますすみません。それでですね、この水着なんですが水属性攻撃のダメージ30%減となる上に得られる経験値が2倍となります。男性が着ていても違和感がないし日焼けしにくいということでご好評いただいております」
「まあ、確かにね・・・」
「ですが何かを得るためには多少の代償はつきもの!こちらのあ★ぶ★な★い★水着は攻撃が必ずクリティカルになるのに加えて回避性能がアップという夢のスキルが付属されています!」
「Great!でもそういう刺激的なのは開放的な女の子につけて欲しいんだぞ!」
「何をいいますか!こういうのを無理やり着せられて恥らう姿を見るのがいいんでしょうが!」
「・・・・・・」
「それにこんなもんで満足してもらっちゃ困ります!!こちらは水着系アイテムの頂点に立つと言われる防具。その名も原始人の葉っぱ!状態異常はワンターンで無効、時間とともにダメージが回復、体力消耗なしというまさに不死身スキル!」
「Wow!!」

 

                                                      布面積とは反比例

 

「あー・・・まず水着で戦う部分から反論させてもらっていいか?それからどうして女性物しか出てこないんだ」
「海パンいっちょでは上半身が心もとないというお客様の声を反映させた結果です。ちなみに女性にはセクハラになるので服の下に着けたので構わないというアドバイスをさせていただいております」
「な!じゃあ恥ずかしい格好をする必要なんてないじゃないか!」
「・・・誰もコレだけ着けてダンジョンに挑めなどと言ってませんよ?それともアメリカさんはそういう願望がおありでしたか?でしたらこちらのボディーペインティング水着などいかがでしょうか?」
「それ完全に全裸だよね!?」