シャアアアア・・・・

 シャワーを頭から浴びてようやく一息つく。
 何年国をやっていても書類作業は慣れない。

 疲れたなぁ・・・

 もうさっさと寝てしまおうと思っていたときだ。
 
 バンッ

 突然浴室のドアが開けられた。驚いて振り向けば海の向こうに居るはずの元姉の姿。

「おい!アメリカ!」
「うわあああぁぁぁ!??」

 居るはずのないイギリスの登場にも驚いたが、遠慮なく浴室に入ってきたことにも驚いた。
 だって普通女性が男性の入浴中に入ってきたりするかい!?

「・・・何あわててんだ?」

 ああ、うん、イギリスを普通っていうカテゴリーに入れることが間違いなんだよね。

 心底分からないという表情で頭を傾げたイギリスに返す言葉なんてない。

「呼び鈴押しても鳴らねーから勝手に入ったぞ。とっとと例の資料、返せ」
「それよりも早く出て行ってくれ!」

 君は平気かもしれないけど俺は違うんだぞ!?

 かなり切実に言ったのにイギリスは不満そうに眉を寄せただけだった。
 女の自覚がないと嘆くフランスの気持ちがわかった気がする。

「イギリス!」
「・・・アメリカ、お前・・・」

 沈黙しているイギリスに怒ったのかな。でも俺は絶対悪くないぞと思いながら声をかけると、彼女はしみじみとした様子で呟いた。

「お前も立派になったよなぁ・・・」

 そう言うイギリスの視線を辿る。いきついたのは俺の下半身。
 ・・・えーと、つまり、彼女が言ってるのは

「あんなにちいさかったの モガッ」

 有難くない事を言うイギリスの口を塞いで俺は叫んだ。

「頼むから出てってー!!」








 エロ大使+元姉弟(親子)なため全く遠慮のないイギリス。逆に見られても気にしない。だから周りが慌てることになります。
 実際は2人とも裸なんて気にしなさそうなんですが、「立派になったな」発言をさせたくてアメリカを慌てさせました。
 他にもツッコムところはありますけど、まあ気にしない。