WANTED!
『バッシュ・ツヴィンクリ
  国籍:スイス
  金髪・翠眼
  好戦的で銃器・体術ともに長けている。

 キク・ホンダ
  国籍:日本
  黒髪・黒眼
  温和な雰囲気を纏うが、その外見とは裏腹にかなりの腹黒。剣術有段者。

 アーサー・カークランド
  国籍:イギリス
  金髪・緑眼
  狡猾な策略家。常人には理解不能な能力を持つ。

 捕獲条件
  命に関わるような怪我がなく、五体満足であること。
  捕獲に際しての被害への責任を求めないこと。
  報酬は、捕獲した側が望むもの、全て。     』


 SHK vs 国連メンバー
「殺す気はないが、お前たちがそのつもりならそれなりの対応をさせてもらうのである」
 銃を構え直し、倒れ付す人たちを見下ろすスイス。
「ご安心を、峰打ちですから」
 にっこりと微笑みながら、刀を構え直す日本。
「貴様らごときが、俺を出し抜けるとでも思ったのか?」
 誰かの後頭部に銃を突きつけながら、にやりと笑うイギリス。

 世界会議場(悪役っぽく顔の上半分には影がかかっている)
「彼らをこれ以上野放しにはできない・・・」
 参加者たちを見回すアメリカ。その背後のディスプレイには、三人の写真と人名(手配書の原案)。
「立場上、素顔を晒すのはまずいからぼかした写真を使う。捕獲条件もつけ、あいつらの居住国以外に配る」
 横で資料を片手に発言するフランス。そこに中国が付け加える。
「もちろん我らも追うあるよ。あいつらがその辺の奴等に捕まる事は期待していねーからな」
「ですが弱まらせたり、油断させたりすることは出来る筈です。そこを叩きます」
 椅子にゆったりと座ったままでオーストリアが言う。
「出現を確認した国は他国に速やかに報告。近隣国は協力体制に入れ。対応は各自任せる。俺たちが到着するのを待ってもいいし、自分たちで足止めしてもいい。ただし無理はするな」
 作戦内容。捕獲対象の資料。連絡先を記した紙。それらを配りながらドイツが諭した。
「今日来れなかった国には近隣国が事情を説明しといてくれ。少しでも洩れがあったらつけこまれるからな」
「それじゃあ皆。健闘を祈る!」
 フランスとアメリカが会議を締めくくる。

 荒野の真ん中。

「俺らは指名手配犯かよ!?あの馬鹿どもー!!」
 手配書を片手に叫ぶイギリス。
「これはこれは・・・」
 呆れた表情で嘆息する日本。バックから苛立ちのオーラ。
「それだけ切羽詰ってきたのだろう。大した影響はないが」
 近くの岩場の上に立つスイス。
 イギリスが手放した紙切れが宙を舞い、そこにスイスが弾を撃ち込む。三発の銃弾はそれぞれの顔を見事に打ち抜いた。そして地面に着く前に日本によって切り刻まれ、意味のない紙片となる。
「JACK POT!(大当たり!)」
「また、つまらないものを斬ってしまいましたね」
 楽しげにスイスを賞賛するイギリス。某漫画のセリフを言う日本。
 銃を構え直したスイスが岩場から降りた。そして歩き始める。
「おい?」
「長居は無用だ。さっさと宿に戻るのである」
「近くに広いところがあってよかったですね。街中で銃はまずいです」
「全くだ。早くシャワーが浴びたい」
 立ち去っていく3人。その後ろでは武装した人間が倒れ伏し、横転した車や抉れた地面が争いの痕跡を残している。

 コマ割の戦闘シーン
「あまり君を傷つけたくはないんだ・・・おとなしく捕まってくれ」
「寝言は寝てからいいな、アルフレッド坊や」
 銃を突きつけあうイギリスとアメリカ。
「出来れば、再び貴方に刃を向けるようなことはしたくなかった・・・」
 逃げながら中国との昔を回想する日本。
「貴様らの愚行には付き合いきれん!」
 ビルの上からライフルを構えるスイス。標的は指揮をしているドイツ。

 自由を手に入れるために全てを投げ捨てた
 どんなに罵られ様と逃げ続けてみせる
 ようやく手に入れた平穏を侵すことは許さない

「・・・ドンパチしながら世界旅行するなんて、どういうひきこもりだよ」
「「「余計なお世話だ!」」」
 SHK(世界ひきこもり協会)は今日も無敵です!


 ・・・最後、ギャグ風味で締めくくってしまいました。スイスの口調が難しい!
 最初人名で書いて、しかも事情を知らないで賞金稼ぎをしているオリキャラとかもいたので、国だと表す表記がないです。でもその努力も途中で泡に・・・
 テーマソングはRolling star(YUI)か僕たちの行方(高橋瞳)。ネオメロドラマティック(ポルノグラフティ)もいいかも。誰か絵描いてくれないかな・・・どうせならラフも書いたほうが文もつけやすいんだけど、絵心が0どころかマイナスなんで・・・