――――3XXX年 長きに渡り保たれていた平和の均衡は 突如おこった第三次世界大戦によって崩れ去った 溝の残る国交問題 民族・人種・思想の差異 単純なる利害 枯渇同然のエネルギー問題 ゆっくりと確実に深刻化してゆく環境問題 様々な理由と原因が折り重なり 何のために戦っているのか どれが本当の原因なのか 誰も分からなくなった史上最悪の戦争は 中立国・非戦闘国・敗退国へ配慮が成される余裕もないほどに泥沼化 目的を見失った戦いは止める術も止まる術も失くし 全てを破壊しつくすかのように思えた 沈黙を保っていた彼らが その手に断罪の刃を取る事を決めた そのときまでは―――― next→さよなら平穏ただいま戦場 |